しかし、逆の視点でみると、新しい技術を知らないが故に、作品企画に「新しい息吹」を持ち込めないのも事実です。企画・発案の時点で従来の枠に収まっているのですから、他との差をアピールできなくて当然です。企画会議で「何か新しい作品を作ろう」と話し合ったところで、新しい技術に疎いのだから、実の伴わない虚しい空論に行き着くだけです。
つまり、技術者は「既存の概念からはみ出さない」中で技術を高めるだけだし、企画・計画をおこなう人間は「既存の要素からしか想像できない」という、絵に書いた様な「下降スパイラル」に落ちている状況です。「別の畑」の要素を導入したとしても、その活用法は単なる「トッピング」程度に終始するので、全体像は変えられないままです。
新しいものを作る為には、新企画を実現する新しい技術、新しい技術に触発されて生まれる新企画…という同時両方向のアプローチが必須なのです。